音楽学科特別公開講座「作曲家・松井孝夫先生を迎えて」開催

音楽学科主催の特別公開講座「作曲家・松井孝夫先生を迎えて」が1月19日、8号館ミニコンサートホールで開催されました。松井先生は《マイバラード》《そのままの君で》《旅立ちの日に》《はばたこう明日へ》など数々の合唱曲を手掛けた作詞・作曲家として知られており、多くの学生たちがこれまでに合唱コンクールや入学式、卒業式で歌ったり、聴いたりしてきました。

講座では、小林潤司学長の挨拶と紹介の後、「『音楽』と『人』との一期一会」と題して「今に至るまでの道のり」「創作教育への提言」「合唱曲のよもやま話」を柱とした講演が行われました。続いて、本学国際文化学部音楽学科と鹿児島大学教育学部音楽専修の有志が登壇し、松井先生の熱心で緻密な指導を受けながら《マイバラード》《そのままの君で》《ここにいる幸せ》の3作品を紹介しました。終演後は、「音楽科教育法Ⅳ」(担当:日吉武先生)の講義にゲスト出演し、学生たちと活発な意見交換を行いました。

合唱に出演した吉留和海さん(音楽学科3年/ユーフォニアム)は「よく知っている作品について作曲家本人から直接お話を伺える貴重な機会に感謝している。作詞・作曲のことだけでなく、指導法も実際に見せてもらうことができ、教員を志す私にとって深い学びを得ることができた。読譜の仕方や歌詞の理解について新しい視点が得られたので、これからの自分の音楽人生に活かそうと思う」と話してくれました。また、ピアノ伴奏を担当した藤田愛生さん(同/ピアノ)は「松井先生から貴重なアドバイスを直接頂き、音楽や作曲、教育など幅広い分野のことを学ぶことができた。私も先生のように、たくさんの人との出会いを大切にしながら生活していきたい」と話しました。

この講座をコーディネートした久保禎教授(作曲・理論)は「楽譜に込めた意図、あるいは記すことのできなかった想いを作曲者本人から具体的に伺うことで、自ら考えて表現することの大切さがしっかりと伝わってきた。先生の言葉や動作によって音楽が輝いてきて、さらに深みを増していった。学生たちの今後の取り組みに大きな意味をもたらすはず」と振り返りました。