作曲コース プレゼンツ「ほボカロ フェスティバル」開催

音楽学科作曲コース主催「ほボカロ フェスティバル2023」が12月6日に附属図書館視聴覚ホールで開催されました。この企画は作曲コ―スと演習(作曲ゼミ)受講の学生が音楽制作ソフトやヴォーカル作成ソフト、映像編集ソフトなどを用いて創作したいわゆる「打ち込み系」映像音源作品の上映会で、4人の学生による8作品が紹介されました。会場には音楽学科の学生や教職員、保護者のほか、他学部の学生たちも多く駆けつけて、大型スクリーンに投影された映像とスピーカーから流れる音楽を興味深く鑑賞していました。

音楽学科長の伊藤綾教授(音楽学)は「MCや担当教員の挨拶にまで徹底してボーカロイドを使い、ボケ&ツッコミ有りで、『ほボカロ フェスティバル』のコンセプトを演奏会の中で徹頭徹尾振り切れている点が素晴らしかった」と企画構成力の高さを賞賛していました。

指導に当たった久保禎教授(作曲・理論/附属図書館長)は「この一年間で格段の進歩がみられ、いずれもクオリティの高い作品に仕上がった。追い込みの一ヵ月、作曲・編曲・編集はもちろん、進行・脚本・MCなども含めダメ出しや却下!などをされて大変だったと思うが、それに充分応える素敵なフェスになった」と満足そうに話していました。

川村美咲さん
(作曲コース3年)

《花紫》《脳内》《仮面》

今回は、MCを自動音声入力・出力にするという肉声を一切使わない形式で行った。初めての試みで、台本制作や自動音声の間のとり方、全体の流れ全てが試行錯誤だった。プログラム(パンフレット)を作成せず、MCの台本でいかに面白いと思ってもらえるかに苦労したが、様々なことが自身の経験となった。

丸岡優月さん
(作曲コース3年)

《start one step》《Domination》 《畏怖》

3年間で学んだことについて発表する機会を自分たちで企画・構成し、無事やり遂げたことで自身の成長を感じた。このフェスティバルを通して作曲技術だけでなく、社会を生きる上での大切なことを学ぶことができた。

山口りん花さん
演習<作曲ゼミ>履修4年

《Little Flower》

聴きに来てくださった方々から心温まる言葉を頂けて、感謝の気持ちでいっぱいだった。作曲ゼミでハーモニーやビートを活かした音楽的な表現方法について学ぶことができた。今後も自分の想いや経験を作品の中で表現していきたい。

佐藤良志乃さん
(作曲コース4年)

《雪月花》

四季の美しさや誰かを大切に思うことの尊さを感じてほしいと思いながら創作した。タイトルの通り冬にピッタリの楽曲となっていて、心に温かく残る作品として皆さんに伝わったとしたら、とても嬉しい。