音楽学科学生がJR九州と協働でウォーキングイベントを企画・開催

10月29日(土)に指宿市で開催されたJR九州のイベント「駅長おすすめのJR九州ウォーキング秋編」において、音楽学科の学生がコース企画、ポスター&マップ作成、チェックポイントでの生演奏でコラボレーションしました。

このイベントは本学が取り組んでいる「地域人材育成プログラム」の一環で、学生たちは4月から企画・運営に携わってきました。ポスター&マップ作成を行なった椎原貫介さん(管弦打楽器演奏家課程4年・ファゴット)は「このような機会をいただき本当に嬉しかった。私なりにではあるが、音楽と指宿の魅力を伝えることのできるものに仕上がったと思う」と今回の経験を振り返ってくれました。

イベント当日は天候に恵まれ、抜けるような青空の下、JR指宿駅構内ではユーフォニアム・デュオと木管五重奏、指宿市考古博物館(時遊館COCCOはしむれ)入口では声楽アンサンブル、ピアノ連弾、ヴァイオリン・デュオのグループ総勢22名がそれぞれ演奏を披露しました。ウォーキング参加者だけでなく、観光客や地域住民の方々も足を止め、一緒に口ずさんだり、うっとりと聴き入る様子が見られました。

演奏した学生は「電車から降りた方やイベントに参加する方々が立ち止まって耳を傾けて、素敵な演奏をありがとうと言ってくださった。改めて音楽の素晴らしさを感じることができた」(桑鶴涼花さん/管弦打楽器演奏家課程2年・ユーフォニアム)、「今回のイベントを通して、練習や本番でも楽しく演奏することができ、アンサンブルの面白さを改めて知った」(田口茜さん/管弦打楽器演奏家課程4年・ホルン)、「これまで野外で演奏する機会があまりなかったので、弾いていて気持ちよかった」(天野水紀さん/管弦打楽器課程4年・ヴァイオリン)、「イベントの参加者や指宿市民の方々から、多くの喜びの声をいただけたことがとても嬉しかった」(島中輝士風さん/声楽コース3年)、「イベント参加者の方に音楽を通して笑顔を届けられたことが何より嬉しかった。とても勉強になった一日だった」(向田麗弥さん/ピアノ課程2年)と、音楽の素晴らしさを多くの人と共有する歓びについて述べてくれました。

一緒に携わった伊藤綾学科長(音楽学)は「当日まで急な場所変更など不測の事態が続いたが、学生たちは臨機応変に楽しみながら対応してくれ、逞しさと頼もしさを感じた。指宿市民の方々からも『文化的な香りがする』とご好評をいただいた。今後も学生によるこのようなフィールドワークの機会を増やし、鹿児島県の音楽活動を盛り上げていきたい」と意気込みを語ってくれました。