2020年度「音楽学科作品演奏会」開催

 音楽学科作曲コースの学生、ならびに「演習Ⅰ・Ⅱ」(作曲ゼミ)の受講生によって作曲・編曲された作品を発表する同演奏会が1月23日に開催されました。今年度は新型コロナウィルス感染拡大防止を徹底するために様々な試みが模索されました。演奏会場は明かされない「無聴衆公演」として開催され、独奏(ピアノ伴奏を含む)のみがライブ演奏となり、それよりも大きな編成については楽譜作成ソフトからの自動演奏音源をスピーカー出力する形が取られました。演奏会についてはオンライン上で告知がなされ、チラシ、プログラム、曲目解説等もそれらを通じて事前に配布されました。また、公演の模様については「インスタライブ」が音楽学科限定で生配信され、多くの学生や教職員が視聴しました。

 金管五重奏曲を作曲した池田吏穂さん(トロンボーン3年/ルーテル学院高校出身)は「無から曲を創り上げる難しさや楽しさを味わうことができ、この演奏会は思い出深いものとなった。ライブ配信によって沢山の方に聴いて頂き、みんなの個性溢れる音楽は伝わったのではないかと思う。私にとって1番の宝物の楽譜となった」、管楽アンサンブル作品を発表した佐藤良志乃さん(作曲2年/明桜館高校出身)は「新型コロナがいつ終息するかわからない中、まだしばらくは演奏会などのイベントが様々な形態での開催へ変化すると思う。その都度対応できるように予め策を考えて臨みたい」と話してくれました。指導にあたった久保禎教授(作曲・理論)は「今回の新しい試みは、コロナ禍に対応した音楽活動の在り方を考える上でのまさに『演習』になったはず。様々なアイデアを出し合い、奮闘する学生たちの姿に希望と励ましをもらった」とのことです。

<作曲コース>

 森園歩(作曲3年)、佐藤良志乃(同2年)

<演習Ⅰ・Ⅱ(作曲ゼミ)> 園田七海、田中亜実(以上、ピアノ3年)、池田吏穂(トロンボーン3年)、加覽奈月、堂森洋輝(以上、サクソフォーン3年)、德田みつき、満尾亜美(以上トランペット3年)、森園歩(作曲3年)