大野ゆりあさん(音楽学科卒業生)作曲の吹奏楽作品が台湾初演

独自の世界観が楽団員や聴衆を魅了

平成29年度に作曲コースを卒業した大野ゆりあさんの卒業作品『イデア・アムネシア』(吹奏楽版)が1月12日(日)、「高雄之音管樂團2020春季音樂會 “ 時 空 旅 人” 」にて台湾初演されました。演奏は指揮:林 裕錫、吹奏楽:高雄之音管樂團の皆さんで、ピアノ・パートは本人により上演されました。

今回、定期演奏会の演目に選ばれたのは、同楽団ホルン奏者である張 雅雲さんの力添えによるもの。張さん(台湾国立高雄應用科技大学卒業)は学生時代、交換留学生として国際文化学部音楽学科で学んでおり、音楽学科吹奏楽団にも所属していました。彼女の推薦により定期公演曲目候補の一つに上げられ、全楽団員の投票によって選定され、今回の運びになりました。

大野さんによると「皆さん熱心に作品研究してくださり、力強い『イデア・アムネシア』の世界が表現され、トランペット・ソロやハープの繊細な響きがホールを包み、幻想的な世界を演出していた。楽曲分析を重ね、自分が表現したかった世界を再現してくれた指揮者の林先生、そして、一生懸命練習に励んでくれた団員の皆さんに心から感謝している」とのこと。終演後には写真撮影会やサイン会なども行われ、多くの方々から賞賛や励ましの言葉を受けたそうです。

作曲指導にあたった久保禎教授は「海外協定提携校による交換留学生制度が取り持つ有意義な実践成果であり、大野さんにとっても貴重な経験となった。ますますの活躍を期待している」と語っています。