鹿児島国際大学教会音楽シリーズ No.15 F.J.ハイドン作曲《天地創造》

 11月26日(火)、かごしま県民交流センター県民ホールにて、鹿児島国際大学教会音楽シリーズNo.15  F.J.ハイドン作曲《天地創造》の公演が行われ、本学音楽学科の学部生、国際文化研究科の大学院生、卒業生、教員および高校生と一般参加者の総勢96名が参加しました。

 教会音楽シリーズは、2013年から声楽コースが主体となり始まりましたが、今回は管弦楽団においての在学生が占める割合がこれまでになく高かった事がひとつの特徴としてあげられ、弦打楽器コースの充実ぶりを伺う事ができました。

 また、楽団員や声楽のソリストの中には数名の学部一年生が含まれており「すべての学生にできる限り多くの舞台経験を踏ませる」という学科の教育理念が強く打ち出された公演となりました。

 今回演奏した《天地創造》は、神による地球および生物の創造に至るまでの過程と、人類の始祖であるアダムとイヴが楽園で神への感謝の気持ちを捧げる様子を、ハイドンが見事な管弦楽法によって描写した作品です。

 そのため、演奏者にとっては演奏技術のみならず、楽曲の理解力と表現力も求められる作品ですが、世界で活躍されてきたウーヴェ・ハイルマン教授の指導のもと、学生たちは躍動感と情感あふれる演奏で聴衆の心を掴んでいました。

 参加した学生からは「リハーサルと本番では全く違った緊張感があり、とても勉強になった」との感想も聞かれ、聴衆の方からは「ハイドンが作った楽曲も、それを体現した学生の演奏も素晴らしく、人間の力の凄さに圧倒された」との意見を頂くなど、盛会のうちに終了しました。