世界的ピアニスト ノーマン・シェトラー氏 再び来学

 2019年度本学音楽学科特別講座として、世界的ピアニストのノーマン・シェトラー氏が10月21日に来学され、ピアノ公開レッスンが行われました。受講者は、ピアノ演奏家課程1年生の藤田佳奈恵さん、そしてピアノ演奏家課程卒業生の井手口希歩さんの2名で、スクリャービン作曲の幻想ソナタ、シューマン作曲の幻想曲によるレッスンでした。

 シェトラー氏は、本学の中島一光教授の恩師であり、その縁で鹿児島には1994年から訪れて演奏やレッスンを行い、数多くの鹿児島の演奏家たちに大きな影響を与えてきました。ピアノ独奏者としてだけでなく、ペーター・シュライヤーなど多くの著名な歌手や器楽奏者に高く信頼された共演者としても有名で、ピアニストに留まらず、歌や伴奏の指導でも高名であります。

 レッスンでは「ピアノを弾き始めるのではなく、ピアノが鳴り始めるのです」という言葉と共に、演奏に対する哲学をわかりやすい言葉で表現され、また奏者の演奏に対する向き合い方など、大切なことを数多く話され、在学生や卒業生、学外からの聴講者たちにとり、大変有意義な時間となりました。