久保禎教授作曲『左手の祈り』上演

舘野泉ピアノコンサート「左手の音楽会」

「TAKAOKA春の音楽祭(ガルガンチュア)~風と緑の楽都音楽祭~」公演の一つ「舘野泉ピアノコンサート『左手の音楽会』」が4月30日、高岡市生涯学習センターホールで開かれ、久保禎教授作曲の『左手の祈り』など舘野さんに捧げられた4作品が上演されました。

舘野さんはヨーロッパを拠点に演奏活動を行ってきた世界的ピアニスト。2002年に病に倒れ、右半身不随になりましたが、療養を経て「左手のピアニスト」として復活し、現在はクラシック音楽界のレジェンドとして精力的な活動を展開しています。

当日は、久保禎教授作曲「左手の祈り」のほか、パブロ・エスカンデ「松尾芭蕉による三つの俳句」、ノルドグレン「小泉八雲の怪談による〈振袖火事〉」、光永浩一郎「サムライ」を演奏し、日本の伝統文化に由来する多彩な作品を気迫のこもった表現で聴かせました。

久保教授は「今年3月の初演(東京)以来、全国各地で取り上げてくださっている。今夏はヘルシンキをはじめとするヨーロッパ・ツアーの演目にもなっているとのこと。委嘱作品を大切に育て、渾身の演奏で紹介してくださる真摯な姿勢に心から感謝している」と話しました。