音楽学科主催 管弦打楽器公開講座を開催

4月26日、本学8号館ミニコンサートホールにて2019年度音楽学科 管弦打楽器公開講座が開催され、マルコ・ズパン氏(フルート)、トマシュ・モルチニク氏(クラリネット)、ミンカ・ポポビッチ氏(ピアノ)の3名を講師に迎え、当日は約50名の参加がありました。同講座は学生たちに音楽的経験、また技術的な具体的体験を積ませること、講師の演奏家たちを鹿児島の地に紹介することも目的としており、今回は及川寛繁教授が講座の案内役を務めました。

前半は3名によるミニコンサートを行い、後半はクラリネット、フルートの公開レッスンの構成で行われた今回の同講座。ミニコンサートでは、トリオの卓越したテクニックと多彩な音色、また音楽的な駆け引きがスリリングな演奏となり、クラリネット、フルートのソロ(ミンカ・ポポビチ氏のピアノ伴奏)も心のこもった心に響く演奏となっていました。

ミニコンサートに続いて行われた公開レッスンでは、全体の響きと曲の構成を大切にした細かい指導で、わずかな時間で音が変わっていく様子を多くの参加者が体験をしたクラリネット。曲想から入るアプローチと、息を音にしない練習方法の2方向からのレッスンが非常に興味深かったフルートが行われ、受講生の表情が具体的な形で改善されていく様子が見受けられました。

参加者からは「ヨーロッパで活躍する一流のプレイヤーの演奏は素晴らしく、心に響いた。また、レッスンはそれぞれのユニークな視点が興味深く、説得力があった」「第一線で活躍する音楽家ならではの演奏で、その音色に魅了された」との声が聞こえるなど、熱気に溢れた公開講座となりました。