講師は有村純親先生(東京藝術大学講師)
音楽学科の管弦打楽器公開講座「サクソフォーン講座」が2月5日、8号館ミニコンサートホールで開かれ、約40人の学生や高校生が受講しました。講師は、東京藝術大学、昭和音楽大学・大学院、洗足音楽大学等で後進の指導にあたるかたわら、国内外において精力的な演奏活動を展開している有村純親先生。栗山千拓さん(管弦打楽器課程3年)、脇理奈子さん(管弦打楽器演奏家課程2年)、西田詩音さん(ピアノ演奏家課程3年)をレッスン生として、サクソフォーンの歴史や社会性からひも解き、表現や技術に関する熱心な指導はもちろんのこと、音楽に携わる者にとっての将来への指針など貴重な教えを与えてくださいました。
美しい響きを保つための発音法、旋律線や和声進行における緊張と弛緩の関係、変化音一つひとつに作曲家の想いや意思がこめられていること、ピアノ伴奏者との協調性やアンサンブル能力の大切さなど、音楽に携わる者すべてにとって極めて重要なことを懇切丁寧に解説してくださいました。
レッスン指導を受けた脇さんは、「大学の講義で学んでいるソルフェージュや和声の授業が、実際の演奏と深く結びついていることを実感することができた。聴いている人に伝える気持ちがなければ伝わらないこと、そのためには音一つひとつに意味があることを理解し、作曲者の目線で考えることが大切であることを学びました」と話し、一流演奏家から直接指導を受ける貴重な機会に感激していました。