音楽学科卒業の谷口さん、今秋からモーツァルテウム音楽大学大学院に留学

今年3月に音楽学科(声楽コース)を卒業した谷口まりやさん(宮崎西高校出身)が、オーストリアの名門・国立モーツァルテウム音楽大学大学院オペラ科(修士課程)に合格しました。10月から始まる留学を前に、「留学は大学入学時からの目標だったので、とても楽しみ。本場での学びをスポンジのようにたっぷり吸収してきたい」と笑顔で話しました。

ソプラノの谷口さんは、高校時代に全日本学生音楽コンクール声楽部門高校の部で優勝するなどの実績を評価され、本学に「HONORS特待生」(4年間授業料免除)として入学。世界的なトップ歌手として実績を積んだウーヴェ・ハイルマン教授のもとで、レベルの高い指導を受けてきました。また、音楽学科主催の公演「オペラ後宮からの逃走」「メサイア」でソリストを務めるなど、舞台経験も豊富。今年3月下旬にあった「第32回鹿児島新人演奏会」では最高賞の鹿児島県知事賞を受賞し、実力に磨きをかけてきました。

留学するモーツァルテウム音楽大学は、巨匠カラヤンの出身校として有名で、世界的に著名な音楽家を多く輩出しており、世界中から有能な若いアーティストたちが集結。大学院入試では声楽の実技や論文に関する面談のほか、オペラを即興で演じる試験もあり、「学生時代の経験が生きた。ハイルマン先生のレッスンを通して、ただ歌うのではなく、頭声(響き)の大切さや楽曲を総合的に理解し表現できるようになったのが大きい」と本学での学びが自信につながったようです。

大学院では声楽はもちろん舞台演出を専門にする教員らもおり、「もっと先のスキルがある。道のりは険しいと思うが、ぜひ極めたい」。大学院のあるザルツブルグはミュンヘンやウィーンにも近く、「今活躍している人たちの演奏をすぐ聴ける。目標を高く持ちたい」と抱負を話します。

指導にあたったハイルマン教授は、「日本の地方大学からヨーロッパの名門音大にストレートで合格したのは快挙。23才の彼女は声楽家としては若すぎる。素晴らしい才能があるので、急がずにヨーロッパの文化なども楽しみながら音楽の本質を学んできてほしい」とエールを送っています。

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モーツァルテウム音楽大学大学院に留学の谷口さん、バーバラ・ボニー氏に師事

オーストリアの名門・国立モーツァルテウム音楽大学大学院オペラ科(修士課程)にストレートで合格した谷口まりやさん(音楽学科声楽コース2016年3月卒業・宮崎西高校出身)が、10月から始まる同大学院でバーバラ・ボニー氏に師事することになりました。

バーバラ・ボニー氏はアメリカ出身のソプラノ歌手。1979年にドイツ・ダルムシュタット歌劇場でデビュー後、世界的に有名な歌劇場に出演するなど、偉大なソプラノ歌手の一人として世界的に評価され、現在は後進の指導にあたっています。

谷口さんを指導した本学のウーヴェ・ハイルマン教授は、「バーバラは世界トップクラスの指導者で、だれもが憧れる。実力と将来性を兼ね備えていないと、その門下生になることは夢のまた夢。まりやさんはグローバルプレーヤーとしての一歩を踏み出した。ぜひ頑張ってほしい」と話しています。