【説明】§ J.S.バッハ:教会カンタータ(BWV1~200)
BWV(バッハ作品番号)が示す通り、およそ200曲から成る教会カンタータは、彼の声楽曲の中核を成すジャンルです。僅かな例外を除いてその殆どは、バッハがライプツィヒ聖トーマス教会のカントール(合唱長)に就任した1723年から最晩年まで書き続けられた作品です。これらは日曜日や教会暦の各祝祭日の礼拝で歌われ、独唱カンタータとごく少人数による器楽・合唱カンタータ(ソプラノ&アルト声部は少年合唱)に分けられます。今回のプログラムの2曲は聴いて頂きたい、知って頂きたい最上位の教会カンタータです。罪にまみれたキリスト者が神の裁きの前で嘆き、憐れみを乞う <われ貧しき者、われは罪のしもべ> BWV 55は、教会カンタータの中で唯一のテノールカンタータです。交互に歌い語られるアリアとレチタティーヴォが、神の救いへの祈りと永遠の安らぎへの憧れを謳い上げる<われよろこびて、十字架を担わん>BWV 56は、独唱カンタータの中で最も有名な楽曲と言えましょう。
10月6日(日)、<マタイ受難曲>をみやまコンセールにて再演
BWV(バッハ作品番号)が示す通り、およそ200曲から成る教会カンタータは、彼の声楽曲の中核を成すジャンルです。僅かな例外を除いてその殆どは、バッハがライプツィヒ聖トーマス教会のカントール(合唱長)に就任した1723年から最晩年まで書き続けられた作品です。これらは日曜日や教会暦の各祝祭日の礼拝で歌われ、独唱カンタータとごく少人数による器楽・合唱カンタータ(ソプラノ&アルト声部は少年合唱)に分けられます。今回のプログラムの2曲は聴いて頂きたい、知って頂きたい最上位の教会カンタータです。罪にまみれたキリスト者が神の裁きの前で嘆き、憐れみを乞う <われ貧しき者、われは罪のしもべ> BWV 55は、教会カンタータの中で唯一のテノールカンタータです。交互に歌い語られるアリアとレチタティーヴォが、神の救いへの祈りと永遠の安らぎへの憧れを謳い上げる<われよろこびて、十字架を担わん>BWV 56は、独唱カンタータの中で最も有名な楽曲と言えましょう。
10月6日(日)、<マタイ受難曲>をみやまコンセールにて再演
本年2月の<マタイア受難曲>公演には、多くの皆様にお出で頂き、会場と一体になることが出来た事を感謝すると共に、満席でお聴き頂けなかった方々へ深くお詫び申し上げます。 鹿児島の皆様のご支援に後押しされ、新一年生を加えた<マタイ受難曲>を、来る10月6日(日)みやまコンセールにて再演致します。 日本で声楽を学ぶ学生達の多くが、オペラ(+ 歌曲)最優先ですが、音楽の基礎はバロック宗教音楽にあると私は考えます。多くの宗教楽曲を経験し、学生の誰もがソロを歌えるよう教育的見地から配役は最後まで決めずに練習します。今回のヨハネでも、複数配役(4人のイエス等)を計画中です。(ウーヴェ・ハイルマン)
魂に触れる歌声、聖堂に響き渡る
教会コンサート「ヨハネ受難曲」
鹿児島国際大学音楽学科の教会コンサートシリーズNo.2「ヨハネ受難曲」の公演が9月7日、鹿児島カテドラルザビエル教会聖堂で開かれました。鹿児島初演。
学生たちが磨き上げられた声で独唱・合唱を奏でる一方、総監督・指揮者のウーヴェ・ハイルマン教授が「福音史家」を朗唱。極めて高い技巧と繊細な表現力で、聖堂にイエスの受難を響き渡らせました。鹿児島ではなかなか聴けない上質な教会音楽演奏会となり、音楽学科の演奏会の歴史に新たな1ページを加えました。
同日はバッハ作曲の「教会カンタータ」とシュッツ作曲の「ヨハネ受難曲」の2部構成。演奏に先立って田中京子教授がプレトークを行い、時代背景や作曲家の特徴、曲の構成などを分かり易く解説しました。
「教会カンタータ」は有名な2曲を演奏。「われ貧しきもの、われは罪の下僕」BWV 55を卒業生の増田貴寛さん(テノール)が、「われ喜びて、十字架を担わん」 BWV 56を特別研究生の又吉秀和さん(バリトン)がそれぞれチェンバロの伴奏のなか、深みのある声で神への祈りを歌い捧げました。
「ヨハネ受難曲」では、合唱団を聖堂1、2階の前方左右の4箇所に配して、奥行と広がりのある音を演出。福音史家をハイルマン教授が担当し、ソリストは多くの学生に体験させるという教育的見地から複数配役。イエスを森善虎(研究生)・及川和之(同)・綾部健太郎(音楽学科4年)・山田晃也(同1年)の4人、ペトロを家木祥吾(同3年)、ピラトを冨松大幹(同4年)・長谷川諒(同4年)の2人、高僧を溝田凌(同1年)、下女を吉村さおり(同4年)の学生の皆さんがそれぞれ務めました。無伴奏のなか、敬虔な表現によって魂の奥深くに触れる歌声が、聖堂に響き渡りました。
鹿児島国際大学音楽学科の教会コンサートシリーズNo.2「ヨハネ受難曲」の公演が9月7日、鹿児島カテドラルザビエル教会聖堂で開かれました。鹿児島初演。
学生たちが磨き上げられた声で独唱・合唱を奏でる一方、総監督・指揮者のウーヴェ・ハイルマン教授が「福音史家」を朗唱。極めて高い技巧と繊細な表現力で、聖堂にイエスの受難を響き渡らせました。鹿児島ではなかなか聴けない上質な教会音楽演奏会となり、音楽学科の演奏会の歴史に新たな1ページを加えました。
同日はバッハ作曲の「教会カンタータ」とシュッツ作曲の「ヨハネ受難曲」の2部構成。演奏に先立って田中京子教授がプレトークを行い、時代背景や作曲家の特徴、曲の構成などを分かり易く解説しました。
「教会カンタータ」は有名な2曲を演奏。「われ貧しきもの、われは罪の下僕」BWV 55を卒業生の増田貴寛さん(テノール)が、「われ喜びて、十字架を担わん」 BWV 56を特別研究生の又吉秀和さん(バリトン)がそれぞれチェンバロの伴奏のなか、深みのある声で神への祈りを歌い捧げました。
「ヨハネ受難曲」では、合唱団を聖堂1、2階の前方左右の4箇所に配して、奥行と広がりのある音を演出。福音史家をハイルマン教授が担当し、ソリストは多くの学生に体験させるという教育的見地から複数配役。イエスを森善虎(研究生)・及川和之(同)・綾部健太郎(音楽学科4年)・山田晃也(同1年)の4人、ペトロを家木祥吾(同3年)、ピラトを冨松大幹(同4年)・長谷川諒(同4年)の2人、高僧を溝田凌(同1年)、下女を吉村さおり(同4年)の学生の皆さんがそれぞれ務めました。無伴奏のなか、敬虔な表現によって魂の奥深くに触れる歌声が、聖堂に響き渡りました。