音楽学科1年生が自主企画 「音と旅するコンサート in フランス」開催

音楽学科の新入生ゼミナールIIでは、アウトリーチに関する学びの一環としてグループごとにミニコンサートの企画を行いました。その最終的な成果発表として、ひとつのグループが、12月14日の13:30から本学図書館4階の視聴覚ホールにて30分間のミニコンサート「音と旅するコンサート in フランス」を開催しました。

まずは川島のどかさんのクラリネット&藤田愛生さん(3年生)のピアノで、ガブリエル・ピエルネ作曲《カンツォネッタ》を演奏し、小粋なパリの街並みを描き出してくれました。続く園田眞歩さんのユーフォニアム&藤田さんのピアノによる、クロード・ドビュッシー作曲《美しい夕暮れ》では、抒情感たっぷりに美しい夕暮れ時を表現してくれました。最後は濱田果秀さんがマリンバ独奏で、ジャズふうの雰囲気を持つクリストファー・ノートン作曲《ノーベンバー イブニング》を軽快に演奏しました。曲の合間には、各演奏者が来場者に向けて、作曲家や作品、そして楽器に関する説明を行いました。

今回の演奏を終えて出演者は「演奏だけではなく、自分自身で企画、事前準備、リハーサル、合わせなど全てを考え行動しなければいけないことが難しかった」(川島さん)、「MCが緊張した。もっと宣伝に力を入れれば良かった」(園田さん)、「楽器の運搬が予想以上に大変だった。臨機応変なMC力が必要だと思った」(濱田さん)と、初めての自主企画演奏会で得られた経験と今後の課題を分析し、次回に向けた意欲を示してくれました。

当日は、音楽学科以外の学生もリハーサル風景やチラシを見て演奏会に興味を持ち、友人を誘って来場する姿が見られ、生で聴くクラシック音楽と、学生の演奏技術に感動していました。

新ゼミを担当する伊藤綾教授(音楽学)は「1年生のうちから学内で自主企画演奏の経験を積めたことは、2年生以降の学外演奏につながる良い経験となったと思う。また、他学部他学科の学生が、普段耳にする機会の少ないクラッシック音楽に興味を持つきっかけになるという点で、視聴覚ホールでの演奏会は、本学そして坂之上地区の新しい文化的環境創りの一端を担うことが出来るのではないだろうか」とこの企画の意義について述べていました。

音楽学科では、今後も学生による視聴覚ホールでの演奏会を開催する予定です。多くの学生、教職員、そして地域の方々に足を運んでいただきたいと思います。

企画:坂井響(管弦打楽器課程1年・トロンボーン)、久保歌暖(声楽コース1年)、川島のどか(管弦打楽器演奏家課1年・クラリネット)、園田眞歩(同1年・ユーフォニアム)

出演:川島のどか(管弦打楽器演奏家課1年・クラリネット)、園田眞歩(同1年・ユーフォニアム)、濱田果秀(同1年・打楽器)、藤田愛生(ピアノ課程3年)