南九州市からの依頼を受け、11月3日(金・祝)に知覧平和公園自由広場で開催された「第28回南九州市小京都ふるさと祭」で、音楽学科生6人が「地域フィールド演習」の一環として演奏を行ないました。今回の演奏は、5月20日(土)に開催されたイベント「知覧 茶と○」での学生の演奏に感動した南九州市商工会婦人部の方々から推薦を受けて実現したものです。
今回出演したのは、田中友也さん(テューバ・4年)、今村壮志さん(同4年)、山口りん花さん(ユーフォニアム・4年)、濵田祐佳さん(同4年)によるバリテューバアンサンブルと、春田智輝さん(4年生)と橋本嵐さん(3年生)によるサクソフォン・デュオのふたつのグループで、午後最初のプログラムに出演しました。
まずはバリテューバアンサンブルが福島弘和作曲《芝居小屋のある風景》、ボブ・クルー作曲《君の瞳に恋してる》、平田瑞貴作曲 《魔女の宅急便メドレー》を演奏し、その後サクソフォンデュオが木村弓作曲《世界の約束》と中島みゆき作曲《糸》を演奏しました。
演奏の合間には、MCで演奏楽曲や使用楽器、そして珍しい「バリテューバアンサンブル」という形態などについて、観客に説明を行いました。会場に集まった大勢の観客は、知っている曲が流れると一緒に歌ったり、手拍子をしたりして楽しんでおり、音楽を通して演奏者と会場の一体感を作り上げることが出来ました。
南九州市商工会からは「毎年、何らかの形で音楽学科と一緒に地域を盛り上げていきたい。この活動を通して、音楽学科が中高生の目標になったら良い流れになると思う」という温かい言葉をいただきました。また、当日引率した馬原裕子准教授は「当日は天候にも恵まれ、多くのお客様が祝日を楽しんでいた。学生たちも屋外ならではの雰囲気を楽しみながら、会場のお客様に寄り添って演奏していた。このような経験を経て、さらに成長してくれるものと信じている」と述べていました。音楽学科の学生によるアウトリーチ活動が地域に根差し、鹿児島県の音楽文化を若い力で盛り上げていくことを期待します。