「2022年度 音楽学科卒業演奏会」開催

「2022年度 音楽学科卒業演奏会」が3月12日、かごしま県民交流センター県民ホールで開催され、各コース・課程から推薦された16人が4年間の研鑽の成果を披露しました。
昨年度は新型コロナウィルス感染症対策を充分に講じた上での開催でしたが、今年度は通常の演奏会形式で無事、終演することができました。この学年の学生たちは1年生が終わる時、コロナ禍に見舞われました。演奏会やイベントなどは軒並み中止や延期に追い込まれ、無観客公演やリモート公演など考えもしなかった多くの経験を重ねた4年間になりました。演奏中の真剣な眼差しや演奏後の誇らしげな表情、終演後ロビーでの華やいだ光景などから、表現することの喜びやかけがえのなさがストレートに伝わってきました。在学生や卒業生、ご家族の方々など多くの聴衆にも恵まれ、祝福や激励の言葉をたくさん頂きました。
中薗舞さん(管弦打楽器演奏家課程/フルート)は「大学に入学し、本番を積み重ねていくごとにステージで練習してきたこと、やりたいことを落ち着いて披露できるようになった。コロナ禍で公演がなくなってしまったことも多々あったが、最後にこうして卒業演奏会を無事終える事ができ、とても有難く思う。これからも、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、この大学で出会った大切な縁も大事にしていきたい」と話し、宮本想空さん(声楽コース/ソプラノ)は「苦しいことも多かったが、温かく見守ってくださる方々や多くの自分自身と出会えて幸せな4年間だった。結果だけではなく、全力で向き合ってきた過程が、今では美しく思い出される。私のうたを愛してくれる皆さんに、『また音楽で会いましょう』と伝えたい」と振り返ってくれました。四本美海さん(ピアノ演奏家課程)は「それぞれ違う専攻の学生たちと同じ演奏会に出演することができ、とても刺激的で勉強になることも多く、協演できたことに喜びを感じている。4年間の大学生活は私の人生の中で大切な思い出になると思う。大学に通わせてくれた両親に深く感謝し、今後の生活のバネとなるよう努力していきたい」と今後の抱負を語ってくれました。
音楽学科長の伊藤綾教授(音楽学)は「コロナ禍の直撃を受けた学年だったが、最後の演奏会は通常に近い形で開催でき、のびのびと演奏する学生たちの姿を多くの聴衆に観ていただけたことをとても嬉しく思う。特殊な状況下で学んだことを、これからの活動や仕事の糧とし、大きく羽ばたいてほしい」とはなむけの言葉を贈りました。

宮本 想空さん
四本 美海さん
中薗 舞さん
2022年度 卒業演奏会