音楽学科主催行事として「青柳晋先生公開レッスン&ミニコンサート」が7月22日(金)、本学8号館のミニコンサートホールにて開催されました。
この行事は、音楽を専門に学ぶ本学科の学生およびその指導者が、世界レベルの演奏家の指導を受け、その演奏を試聴することを通して、演奏技術や指導力の更なる向上を目指すことを目的に企画されました。今回は、国内外での演奏活動に加え、指導者としても大活躍されている東京藝術大学教授でピアニストの青柳晋先生をお招きし、本学の学部生、大学院生、教職員、および卒業生が聴講しました。
講座前半の公開レッスンでは、ピアノ演奏家課程1年の福原モネさんと、ピアノ課程4年の溝上優莉さんが演奏の指導を受けました。レッスンでは、作曲当時の楽器の特色、同時代であっても作曲家によってf(フォルテ)の性格が異なること、楽節構造、打鍵法、ペダリングなど、多岐にわたる貴重なアドヴァイスをいただきました。福原さんは「作曲当時のピアノから考える打鍵法や作曲者のキャラクター像等、幅広く学ぶことができ、とても感動した」と話し、溝上さんは「新たな発見やレッスンを受けるまでに抱えていた課題の改善方法を教えていただけて、とても貴重な時間となった」と受講後の手応えを語ってくれました。また、管弦打楽器演奏家課程2年の橋本嵐さん(サクソフォーン)は「音楽の流れの中でブレスを取ることの重要性を改めて確認することができた。身体の使い方や重心の置き方についても、管楽器の演奏に応用できるポイントが多々あり、非常に参考になった」と聴講の感想を伝えてくれました。
後半のミニコンサートでは、青柳先生にR. シューマンとF. ショパンの作品より3曲を演奏していただきました。多彩な音色とパッション溢れる演奏に魅了させられた30分間でした。声楽コース1年の園田かおるさんは「フレーズの終わりから次のフレーズに向けての音つながりが見えた。ピアノを弾いているのに、まるでピアノが勝手に鳴っているように聴こえた」と感動を表現してくれました。伊藤綾学科長(音楽学)は「学生や教職員の音楽に向き合う姿勢に大きなインパクトを与える素晴らしい指導と演奏だった。今後もこのような講座を継続的に開催していきたい」と振り返っていました。