「2021年度 音楽学科教員ZOOM座談会」が9月9日、オンライン会議システムを利用して開催されました。テーマは「ZOOM等を活用したオンラインレッスンの取り組み事例と問題の共有」。後期授業は対面を基本として再開されますが、引き続くコロナ禍を受け、オンライン授業期間や突然の全学休講も予想されます。授業アンケートや保護者懇談会では、対面授業の評価とともにZOOM等を活用した講義やレッスンに対する評価や要望が高まっており、大学側としてはDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進の一環としてICT(情報通信技術)を活用した授業方法の検討・改善を教職員に求めているところです。
中島一光音楽学科長(ピアノ)のあいさつの後、管弦打楽器担当の山田善裕先生(トロンボーン)と池田吏穂さん(トロンボーン4年/熊本県ルーテル学院高等学校出身)によるオンライン模擬レッスンを公開。これまでの取り組みや問題点に対する解決方法、先進的な事例、今後の課題などが紹介されました。続く質疑応答では積極的な発言や質問、謝意が多数寄せられ、関心の高さがうかがわれました。
ZOOMシステムの特性や利点を駆使してオンライン模擬レッスンを行った山田先生は「公開は自分自身としても初めての試みだったが、新たな発見や多くの意見を頂き、有意義な時間となった。いかなる環境においても誠実なレッスンを心がけたい」と抱負を語ってくれました。この企画をコーディネートした伊藤綾教授(音楽学)は「オンラインレッスンを視聴する機会はなかなか無いため、参加者にとって大変貴重な時間となった。当日の録画を視聴した教員からも謝意が寄せられている。ご協力いただいたお二人には改めて感謝を表するとともに、今後も知と経験の共有の場を提供していきたい」と振り返りました。久保禎教授(作曲)は「対面、オンラインそれぞれの長所をうまく併用するなど、コロナ後を見据えたハイブリッドな授業方法の検討が今、求められている」と話しています。