音楽学科の大野さん、「交流学生」に選出

「第15回 日韓創作歌曲交流演奏会」で招待初演

「第15回 日韓創作歌曲交流演奏会」が10月23日、あいれふホール(福岡市)で開催され、今年度の交流学生に選出された大野ゆりあさん(作曲コース4年、写真中央)の《海原の記憶》(作詞・作曲:大野ゆりあ)が招待作品として初演されました。この演奏会は、日本創作歌曲研究会と韓国創作歌曲会による交流事業で、韓国の作曲家・演奏家・学生10名が来日。作曲家と演奏家の共同による、それぞれの母国語や文化を大切にした美しい作品の創造と理解を目的とする文化交流が続けられています。

1944年10月、鹿児島・坊ノ津沖で息絶えた戦艦大和の史実をモティーフにした同作品は、田北りえさん(ソプラノ)と篠原友里さん(ピアノ)の素晴らしい演奏によって披露され、大きな喝采に包まれました。大野さんは、「お二人の演奏解釈といい、音楽表現といい、本当に言葉では表せないくらいの見事な演奏に、作曲者自らも感動を覚えた」と話しています。また、指導教員の久保禎教授は、「これまでの多彩な音楽経験・表現活動を活かした完成度の高い作品に仕上がっており、深い洞察から生まれる奥行きのある音楽が高い評価を得ていた」と語っていました。