卒業生がドイツ歌劇場専属契約コレペティに

短大部専攻科修了の田中美穂さん

鹿児島国際大学短期大学部専攻科修了(現国際文化学部音楽学科)の田中美穂さん(ピアノ)が、ドイツ・ザクセン=アンハルト州デッサウ歌劇場専属契約コレペティ(オペラ歌手やバレエダンサーに音楽稽古をつけるピアニスト)に就職しました。

 田中さんは2007年3月に専攻科を修了後、鹿児島県内で演奏活動やレッスン講師などをしていましたが、2011年にドイツへ留学。バッハの街として有名な地域にあるライプツィヒ音楽演劇大学を卒業し、2つの歌劇場契約を経て、先シーズンより専属契約コレペティの契約を結びました。

 留学当初は、言葉より文化の違いに戸惑ったという田中さん。大学では、主科のコレペティツィオーン(歌曲/オペラ伴奏・指導法)に加え室内楽や歌曲解釈などの講義のほか週8コマの実技を受けたほか、イタリア語やフランス語の習得にも力を入れ、「勉強が楽しかった」。

 本場での学びを通して、「音楽や曲に対する考え方のレベルが上がった。これまで感覚的だったものを言葉にできるようになり、より客観的に曲に向き合えるようになった」と成果を強調します。

 オーケストラやオペラなど多彩な演奏活動が今後続きますが、「自分のプロダクションを持って、公演や演奏会をプロデュースしてみたい」と将来の夢を語りました。