作曲コース「ほボカロフェスティバル」を開催

音楽学科作曲コース主催の「第2回 ほボカロフェスティバル」が11月20日、本学附属図書館視聴覚ホールで開催されました。この公演は、音楽学科授業科目「作品発表(作曲)」の一環として行われたもので、作曲コース4年の川村美咲さんと丸岡優月さんが3作品ずつ出品しました。いずれも音楽制作ソフト、映像制作ソフト、ボ―カロイド、人声ヴォーカル、AIアナウンスなどを駆使した、いわゆる打ち込み系の映像音源作品で、会場には音楽学科学生のほか、他学部学生や保護者も聴きに来てくださいました。

川村さんは「今まで沢山の作品発表の機会に恵まれてきたが、やはり視聴覚ホールでの開催は映像音源作品には最適なだけあって、音質も画像もとても臨場感のあるものをお届けできたのではないかと思う。『ほボカロフェスティバル』は昨年度から始めたプロジェクトだが、ご指導頂き、去年・今年と開催の機会を与えてくださった先生、ご協力頂いた職員の皆さん、聴きに来てくださった方々にとても感謝している」と今の気持ちを話してくれました。また、丸岡さんは「今回の経験を通じて、人とのつながりの大切さを改めて感じた。昨年度の公演以上に多くの方々が来てくださり、無事終えることができた。皆さんに感謝するとともに、今後とも人とのつながりを大切にしていきたい」と振り返りました。作曲にも取り組んでいる上村匠さん(音楽学科3年/トランペット)は「この公演は昨年度も鑑賞したが、それぞれの作品のストーリー性を明確にした上で、自身の概念を主軸に独創的な展開がなされていて心に響いた。音楽作品はもちろん、映像やナレーション、疑似CMにまで工夫が凝らされていて、質の高い仕上がりになっていた」と感銘を受けたようです。

指導にあたった久保禎教授(作曲・理論)は「たった一つの音符、休符、画像、音声に対するこだわりが随所に散りばめられ、4年間の真摯な取り組みと確かな成長がみられるフェスティバルになった。今回得られた成果と課題を卒業作品、そして、これからの創作活動に活かしていってほしい」と激励しました。