音楽学科「2020年度 ピアノの祭典」開催

 音楽学科「2020年度 ピアノの祭典」が2月15日、本学8号館ミニコンサートホールで開催されました。当初は例年度通り7月に「かごしま県民交流センター県民ホール」で開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大によって2月に延期。2月14日に同ホールにて無聴衆公演として開催されることになっていましたが、直前になって大学ホールでの開催に変更されました。当日まで慌ただしく心配な日々が続きましたが、学生や関係教職員の協力により無事開催にこぎつけました。

 中村朱里さん(ピアノ演奏家課程4年/松陽高等学校出身)は「運営の方々のご尽力もあり、コロナ禍の中でも新たな学びや課題を発見できた演奏会になった。またいつか大きなホールでの演奏や鑑賞の機会が戻ることを楽しみに、音楽に励んでいきたい」と語り、また、今年度から共演することになった作曲コースの佐藤良志乃さん(2年/明桜館高等学校出身)は「初めての『ピアノの祭典』で学生定期演奏会とは違った緊張感があった。これらの経験を踏まえながら、大きな舞台でもしっかりと演奏ができるように頑張りたい」と話してくれました。

 音楽学科の岡村重信教授(ピアノ)は「例年、ピアノ重奏を中心とした7月開催だが、コロナ禍のためピアノソロのみによる2月開催となった。ピアノ・作曲両専攻の学生たちは、それぞれの個性を活かした演奏をしてくれて、全ての学生が前年度より大きく成長した発表になっていた」と振り返りました。延期や無聴衆公演、直前での会場変更など様々な事態を余儀なくされた今年度でしたが、本番に向けた真摯な取り組みは確かな成果となって、学生一人ひとりの成長に繋がったようです。